古本屋開業の夢を叶えた友人の話

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先日、長いこと会っていない友人から1通の葉書が届いた。

"古本屋開業します"

店の地図とそう一言書かれただけの、シンプルなダイレクトメールが、いかにも彼らしかった。

 久しぶりに会いたくなって、その店を訪ねる。古本屋開業という、小さい頃からの夢をついに実現させた彼は、いったいどれだけまぶしく僕の目に映るのだろうか。

 葉書の地図を頼りにたどり着いたその店は、ほんの4畳ほどのこじんまりとした店だった。

「久しぶり。お前、ちっともかわんないな」

デニムにTシャツ姿で出迎えてくれた友人は、昔とちっとも変わらず、くしゃくしゃと笑う。あまりの変わらなさに、僕もつられてでへへと笑った。

「そっちこそ。来てくれてありがとう。ようやく開店にこぎつけられたよ。本しかないけどさ、ゆっくりしてって。」

そういう彼の後姿は、きりっとしていて、なんだかかっこよかった。

「おめでとう。お前かっこいいよ」

そう言うと、彼はまた顔をくしゃくしゃにして笑った。

夢を叶えるって、やっぱりすごいな。見慣れた友人の笑顔が、今までとは違うように見えた。

このブログ記事について

このページは、3a-tが2009年8月 6日 13:44に書いたブログ記事です。

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